役に立たないセミナーの聞き方。セミナーを自分の役に立てるための5つのポイント。

セミナー

あなたは、セミナーとか勉強会に参加したことありますか?
全くない、という人は少ないのかと思いますが、あなたの役に立っていますか?
前回受けたセミナーで実施していることはありますか?

せっかく、貴重な時間やお金を使って参加したセミナー、自分の役に立てたいですよね。
今日は、この話しをしたいと思います。

セミナーは役に立たない?

私はデジタルマーケティングを職種としているので、常に新しい知識が必要となります。
この手の話しは、なかなか書籍にもならないし、なってもすぐ古くなるので新しい情報や事例を吸収しに参加しています。
つい先日も、デジタル マーケティング マネジメント デイ 2017 Summerに参加したばかりです。

その反対で、前職の同僚でセミナー嫌いな人がいました。
その人は、「セミナーなんて聞いても無駄。人に教わったら身につかない。自分で調べて実施しないと身につかない」と言っていました。
意識が高い同僚だったのですが、まさしくその通りだと思います。

ただ、セミナーは本やネットには載っていないことを聞くことができる、また自分で調べるよりも時間のショートカットができる、そんな方法だと思っています。

セミナーが役に立たないのは、何故?

では、何故セミナーが役に立たないのか、という理由をあげてみます。

セミナーが役に立たないのは、知ってることばかりの説明だから

全くの新しい分野のセミナーに参加した場合はともかく、興味のある分野では何度か類似セミナーに参加して聞いていると思います。
もちろん、興味のある分野であれば、参加前にもある程度事前知識を持って聴講していることでしょう。

そんな中、参加して聞いてみたものの・・・特に新しい発見もなかった、ということがあります。

私の経験ですが、すごくいい話しをする講師の方がいて、その講師が半年後に別の場所で別タイトルでセミナーをやっていたので聞きに行ったのですが、内容はほぼ同じという状態でした。

そうなると、こう思いますよね。

「それ、知ってる。」

セミナーが役に立たないのは、セミナーの対象者と自分とのギャップの問題

セミナーのレベルや対象者が自分とずれているという問題もあります。

参加してみたら初心者向けで、知ってることばかり。逆に難しすぎて、よくわからない。そういうこともあります。
これは、自分で勘違いして申し込んだというより、セミナーのタイトルの付け方とか、セミナーの対象者が明確になっていないとかのセミナー運営側の問題が多々あります。

期待して参加したものの、何やら違う。そんなセミナーに参加したら、こうなります。

「聞きたい内容じゃないな」

セミナーが役に立たないのは、 自分の役に立ってないから

セミナー参加前と後、変わっただろうか?と考えた場合、そういえば変わってないという人が圧倒的だと思います。

そもそもあなたは、参加したセミナーの内容をどれくらい覚えてますか?
最近いつ行きました?数か月前だったら、もうすっかり忘れてませんか?
セミナーで聞いた内容を実施していることはありますか?

正直、私は2日経ったら、大半を忘れています。そして、思い出すきっかけが無い限り、出てきません。

そして、こうなります。

「何だったけ?何かいいこと聞いた気がするんだけど」


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セミナーは役に立つ、に変える方法

そんな振り返ってみたら時間の無駄のようなセミナーは、セミナー自体が悪いのではありません
セミナーを受ける際の自分の行動を少し変えるだけで、確実に変えられます。そのための方法を説明します。

セミナーは役に立つ、そのためにはセミナーを選ぶ

まずは、主催者・共催者をチェックしましょう。
過去の開催履歴や受講者の声もあれば、要チェックです。
定例で実施しているのであれば、どなたかがBlogなどでアップしているかもしれません。
セミナー名で検索してみましょう。

このチェックする目的は、しっかりした運営をしているのかどうなのか、です。
怪しげな自己啓発セミナーには踏み込まないようにしてくださいね。

次に、講師をチェックしてください。
講師と主催者をあわせてみることで、タイトルの裏に隠れているターゲットが誰なのか、というのがわかります。

タイトルとのずれは仕方がないですが、聞いてもいいのかどうかの判断にはなるかと思います。

セミナーは役に立つ、そのためには目的を定義しておく

セミナーをただ漠然と聞くより、意識して聞いた方がすんなり吸収できます。

そのために、セミナーに参加する際は、次のことをまず意識しましょう。
「そのセミナーに参加しようと思ったのは何故?」「そのセミナーで何が知りたい?」

このセミナーで何を持ち帰るか、それをまず定義しておくことで、講師がしゃべる言葉が頭に留まるようになります。

セミナーは役に立つ、そのためにはセミナーを自分のことに置き換えて聞く

このセミナーで何を持ち帰るか、を事前に考えて聞くわけなので、聞き方は意識されていると思います。

できればもう一歩進んで、講師の言葉を、自分の業務や興味にどう活かせるかに変換しながら聞いてください。
他業種の事例の話しであっても、自分の会社だったらどうなのか、自分の業務だったらどうなのか、を考えます。

私は、先日聞いたセミナーで、宝石販売のホームページ運営事例の話を聞いたのですが、最初は全然関係無い話しと思ったものの、案外宝石の購入者が自社のターゲットに近い人と気づいたので、そのターゲットの興味をホームページでどうひくか、の説明に注意して自分だったらどうするか・・・と置き換えながら聞いていました。

そのように立場を変えて聞いて考えるのは、なかなか難しいかもしれませんが、これをするのとしないのでは、全く結果が異なりますので、ぜひ意識してみてください。

セミナーは役に立つ、そのためにはセミナーのキーワードをメモして読み返す

講師がしゃべっていることを、議事録でも書いているのかとばかりに、がりがりとメモする人がいます。
また「非公開スライドです」と講師がいったら、途端にがりがりメモする人がいます。
非公開=価値があると思うからでしょうが、非公開データでも自分がそれを役に立てられないのであれば、控える必要はないと思います。

あとで読み返すのに苦痛になる文章を残す必要はありません
あとで思い出せるキーワードに限定して、しっかり書いてください。

そして書くだけでなく、翌日から1週間、そのキーワードを読んでみてください

驚くくらい、セミナーの内容が思い出せて記憶へ定着していきます。

セミナーは役に立つ、そのためには実践するしかない

受講中メモする際に、帰ったらやろうと思ったことを1つ以上、書いてください。
セミナーを聞いていると、実践しようと思うことが必ず1つは出てきます。それをメモします。

私が、前回のセミナーで聞いた内容で3つ実践することをメモしたのですが、そのうちの1つは「コンテンツのライティングを、詳しい者に依頼してもなかなか書かないし、面白くない。それよりも、詳しい人に思いのまましゃべらせて、それをライターが文章に起こす」でした。
やってる人には、当たり前のことかしれませんが、私自身やったことがなかったのでちょっとやってみようと思い、今はそれを実践しています。

セミナーの内容ではなく、例えば「この講師は、ここのWebサイトで情報を集めている。ちょっと見てみよう」でも構いません。
何かやってみよう、と思ったことをメモしておき、必ず実行します。

まとめ

私が忘れられない講師がいます。
あるセミナーに参加した時、その講師の方が最初に強い口調で「どうせ、あなたたちは、今日私の話しを聞いてもやらないでしょ?無駄なんで帰ってもらっていいですよ。今日は一方的に自分の経験をしゃべるので、今日聞いたことをどれでもいいからやってみなさいよ。絶対結果は出ますから!」

あまりそういう講師もいなかったので正直驚きましたが、実際にそうだと思います。何か行動に移すことが重要だと思います。

講師は、全てのノウハウを伝えられるわけではありません。
なので、セミナーを役に立てるためには、「きちんと聞いて、自分のことに置き換えて、実践して、自分独自のノウハウにする」必要があります。

ぜひ、セミナーを受ける際は、それを意識してみてください。

ABOUTこの記事をかいた人

hito

ITコーディネータ、中小企業情報セキュリティ指導者、BtoBデジタルマーケター。 企業支援を得意とする酒好き。 どんなにアイディアが行き詰っても、酒を飲むと妙案を閃く、という酔拳使い。 Instagram:@hitotabi Twitter:@hitotabi_2012