三日坊主の方に。「継続する力」を身に付ける方法

継続力

三日坊主。イやな響きですね。
でも、多くの人が経験しますよね。

・ダイエットするぞ!毎日30分ウォーキングを!・・・でも、3日も続かない
・試験勉強するぞ!・・・でも、1週間後にはテレビばかり

よくあってはいけないですが、本当によくあることです。

今回は、そんな「三日坊主に打ち勝ち、継続する力」を得るために必要なポイントをご紹介します。

熱意や決意では継続する力は生まれない

なぜ続けられないか。それには仕組みがあります。

何か始める時には「よしやるぞ!」という熱い決意とともに、色々計画しますよね。今回はできそうだ、なんて思いますよね。

ですが、この決意というものは、長続きしません。通常は「よしやるぞ!」と思った時が頂点なわけです。
最初が頂点で、徐々に決意は冷めてきます。そんなわけですから、もちろん続かなくなります。

そしてしばらくして、反省して「よし、もう一度やるぞ!」と再決意する。同じ繰り返しになるわけで、無駄ですよね。

やる気は最初だけ

やる気は最初だけ

こういう言葉があります。

人間を変える方法で最も無意味なものが「決意を新たにする」ことだ
~大前研一氏~

私も、その通りだと思います。

「決意する」だけで継続できるのであれば、三日坊主にはならないのです。

継続する力は、慣性の法則が邪魔をする

慣性の法則を、ご存知でしょうか。

・止まっているものは、いつまでも止まっている。
・動いているものは、(摩擦力が無ければ)いつまでも動き続ける。
という運動の法則です。
バスに乗ってて、バスが発進する時・止まる時を考えてもらえればと思いますが、その都度、体が後ろに残ったり、前のめりになったりしますよね。
それが慣性の法則で、そんな慣性の法則は、人間の「継続力」にも通じるものと思います。

つまり何かをはじめようとしても、今までやっていないことには「それを止める力」が発生するわけです。
逆に言えば、動き始めたら決意を忘れようがどうしようが、慣性の法則で「動き続ける力」が発生して、勝手に進んでいくわけです。

そう、「継続する力」を身に着けようとするなら、慣性の法則を味方につけたらいいのです。

継続する力を付けるには、慣性の法則を味方につける

慣性の法則を味方につける方法は、「動くことを常態化する」ことです。

これは「動いている時間」でもなく「動きの質」でもなく、「動く回数」が有効です。

たとえば、決意の最初は、
「運動しよう!よし、スポーツジムと契約して、週3回通って、1時間くらい運動するんだ」
それくらいの盛りだくさんな「決意」をしますよね。

初回はできるでしょうが、その次は?2週間後とかはどうでしょう。
どんどん決意も冷めて、 ぱたりとやめているのではないでしょうか。
そして、契約したのに行かないスポーツジムの出来上がりです。

そう、「よし、やるぞ!」と決意した時、つまり「やる気の頂点」の時は、なんでもできます。
「時間を増やす」「質を上げる」は、すごくいいことですが、この盛りだくさんな決意は、時間とともになくなります。

私は、決意が薄れてきても無理なくできること、つまり「時間」「質」という難しいものより、「回数」に注目したほうがいいと思っています。
そのことが、「動くことを常態化する」ことになり、継続する力に必要な「慣性の法則を味方につけた」ということになります。

時間よりも回数が慣性の法則には有効

では、その方法です。

1日5分だけやれる行動をピックしてくださいその行動は、決意が薄れたり冷めたりしても、できる行動です。
そして、その行動を「毎日」してください。場合によっては、「朝」「晩」1回ずつでも構いません。無理せずできる「回数」を考えて下さい。
ただし時間は、可能な限り「5分間」です。

どういうものかというと、例えば「朝食前、夕食後に5分だけ歩く」のようなものです。

これを、愚直に毎日やってみてください。
気分が乗ったから1回10分・・とやってるうちに進めてもいいですけど、原則は5分だけ、です。
間違えても、気持ちの乗ってる最初の方に、「もっとできる!30分だって大丈夫!」と張り切らないでください。
昨日30分やったから、今日は休んでいいよね・・・なんていうことにつながりますから。

そういうことを私が言うと、「5分?そんな時間で結果でるの?」と、よく言われます。
ええ、あなたの期待していることは達成できません。
5分歩いて痩せるわけでもありませんし、5分本を読んだだけで劇的に知識がつくわけでもありません。

では何故?

この5分を毎日続けると、それが生活の中で当たり前になります。つまり「動くことの常態化」です。

5分であれば、ウォーキングに行くのに靴が、服が・・とか、にはなりません。
ちょっと家から出て、その辺の角を曲がってくるだけです。

そんな簡単な行動ですが、毎日続けてみてください。
今度は、やらないと気持ち悪い、というようになります。

そう、慣性の法則が味方になった瞬間です。

さいごに

長くなりましたが、継続する力を付けるのに「決意を新たにする」ことは無意味です。
それよりもやり方を工夫することが重要です。

今回紹介した方法は、「動き続ける」ことで慣性の法則を味方につける方法です。
これであれば、「動くこと=動く回数」を意識するだけで、継続する力が手に入るわけです。

自然と5分が15分に増え、生活の習慣になり、整理整頓も、ダイエットも、試験勉強も、できるようになります。

今まで、三日坊主で悩んでいた人。
ぜひ、5分間だけ、毎日取り組んでみてはいかがでしょうか。

ABOUTこの記事をかいた人

hito

ITコーディネータ、中小企業情報セキュリティ指導者、BtoBデジタルマーケター。 企業支援を得意とする酒好き。 どんなにアイディアが行き詰っても、酒を飲むと妙案を閃く、という酔拳使い。 Instagram:@hitotabi Twitter:@hitotabi_2012