「あなたのお給料はどこから支払われていますか?」
と質問されたら、どう答えますか?
「会社からです」もしくは「社長からです」
はい。そうですよね。支払いはどこからかといえば、会社から支払われます。
では、「そのお給料はどこからやってくるものでしょうか?」
社長の足元から湧いて出てる?まさかね。
利益をもたらすもの
会計で見るとお給料は、人件費として会社の利益から出るものです。
製造業であった場合には原価として支払われるお給料もあります。
そして、それらは売上からもたらされるものです。
では、その売上をもたらすものは?
売上はどこからくる?
どのような形であっても会社が存続していくには売上が必要です。
自分の働いている会社はどうやって売上を上げているのか把握していますか?
製品を製造しています。商品もしくはサービスを販売しています。
あるいは情報を扱っている会社もあるでしょう。
お客さまはその対価として「代金」をお支払いします。
その「代金」こそが売上ですよね。
お客さま→売上→お給料
「お給料はどこからやってくるものでしょうか?」
賢明なあなたにはもうわかっていただけているはずです。
もしかしたら、最初から分かっていたかもしれません。
そうです。自分たちのお給料はお客さまからもたらされています。
これは有名なコピーライターであり、マーケターでもあるダン・ケネディが言っていることでもあります。
お給料は、ただ座っていれば自動的に払われるものではありません。
お給料を含めて会社のすべての経費はお客様が支払ってくれていることを忘れてはいけません。
さらにもう一歩
「お客さま目線」という言葉を聞いたことがありませんか?
”自分の給料はお客さまからいただいている”
ということさえ忘れずにいられたら、自然と心に落とし込まれるはずです。
では、そこからさらにもう一歩進んで考えてみます。
お客さまは何の対価として「代金」を支払われるのでしょうか?
答えは「満足」ですよね。
モノそのものではなく「満足」に対する「代金」を支払うのですから、ただ「製品」や「商品」を売ればよいということではありません。
「お客さま目線」でその満足はどこにあるのか。
困りごとであったり、利便であったり、コミュニケーションをとりながら探り出した結果喜んで「代金」をお支払いいただく。
なにもお客さまに直接関わり販売した人だけではありません。その営業活動を支えているあなたも。直接的にお客さまに関わることのないあなたであっても。
すべてのビジネスパーソンはお客さまに「満足」を提供し「代金」をいただくための活動をしているといえます。
気が付かれましたか?
そうなんです。
お給料はお客さまからもたらされるものです。
でも、それはみなさん一人ひとりの働きからなのです。
お給料は会社から支払われますが、そのお給料は「お客さま」からもたらされるものです。
そして、その「お客さま」に「満足」を与え「代金」をいただくのはあなたです。
「どれだけお客さまに喜んでいただけているか」
「どれだけ売上に貢献できているか」
「どれだけ営業や技術部門にがんばってもらうためにサポートできているか」
一人ひとり、自分のお給料は自分で稼いでいるんだという自覚を持つことが大切です。
さいごに
どんなに一生懸命働いたとしてもお客さまが「代金」を支払ってくださらなければ売上はゼロです。
何時間残業したとしてもです。
会社勤めをしているとつい忘れてしまいがちな感覚かもしれません。
会社からお給料をもらっているという意識は捨てましょう。
会社にとってお客さまはとても大切です。
だからといって媚びる必要は全くないし、馴れ馴れしくしてもいけません。
お客さまを敬い真摯な態度で対応することが重要です。
そして、そのお客さまへ満足を提供するのは自分なんだという意識を忘れずにいることは大切なことです。