PDCAサイクルの本質とは。検証を意識するだけでPDCAは回る。

pdca

ビジネスにおいて、「PDCAを回せ!」とよく言われたり、言ったりすると思います。

そもそも、PDCAの本質って何でしょうか?
どう考えればいいのでしょうか。

この何気なく言ったり聞いたりしている「PDCAを回せ!」というこの言葉。
この言葉こそが、PDCAの本質です。

PDCAを「回す」です。
PDCAを「する」のではないのです。

では、本質に従って、PDCAを回せ!と言われて最初に考えること。
これを考えてみました。

PDCAがなんかしっくりこないと思われたら、ぜひ読んでみてください。

そもそもPDCAって何?

PDCAは、一言で言うと改善サイクルです。

PDCAは、
計画(Plan)→実行(Do)→検証(Check)→改善(Act)
の略です。

言葉を紐解くと・・・
計画に従って実行したものが、うまくいったorいかなかったという検証の後、(もっと)うまくいくように改善するわけです。

そう、PDCAがPDCAであるために、一番重要なことはこの「検証~改善」です。

PDCAが回らないだいたいの理由はここ

「計画を立てた。うまくいかなかった。計画を立て直してやり直し」
一番多いのは、このパターンです。

上司から「何やってんだ!やり直せ!」と言われたら、そうなりますよね。
この場合、「改善」ではなく、計画そのものの立て直しを行っています。

つまり、計画(Plan)→実行(Do)→計画(Plan)→実行(Do)・・・
となるわけです。

そもそもの計画がおかしかった、というレベルであればいいのですが・・・。

PDCAを回すタイミング

なぜ起こるのか?
原因の1つは回すタイミングにあります。

例えば月1で営業成績を報告すべき場合、PDCAのCをそこに持ってきていませんか?

あなた「1か月やってみましたがうまくいきませんでした。これから、改善を・・・」
上司「なんだそれは!もっと考えろ!」

です。
こうなると、PDPDPD・・・の連鎖です。

PDCAは結果までの間に、数回回すイメージです。
例えば1か月であれば、1か月内で数回PDCAを回すイメージです。

週次、日次で検証して改善していくわけです。

PDCAは検証(Check)が軸

PDCAがPDCAであるために、一番重要なことはこの「検証~改善」です。

と、前段で書きました。

検証しなければ、PDPDです。

PDCAの重要な軸は検証(Check)です。
検証が無ければ改善に行きませんし、検証しなければ、もう一度計画に戻るか、実行が続くかになるわけです。

検証(Check)しやすい形を作ることが重要

この軸となる検証ですが、ここで時間がかかってはいけません。

パッとみて、うまくいってるいってない、その判断ができないとPDCAは続きません。

そこで計画を立てるときは、検証しやすい検証指標を入れます。

1か月の新規顧客獲得5社という目標例

30社訪問したら1社獲得できる、という場合、1か月の新規顧客訪問数は150社になります。
営業日を20日としたら、1日7~8社訪問です。
どう行動するかを含めて計画し、無理でないなら実行します。

あとはこの訪問数を追いかけるだけです。
訪問できたのかできてないのか。できてないなら何故なのか、できるようにするためにはどうするのか、です。

訪問ができているのであれば、次は受注率に目を向ける。
本当に30社訪問して1社なのか。想定と違ったら何故なのか・・・です。

訪問数、受注率、この2つだけを見ておけばうまくいってる、いってない、というのがわかりますよね。

うまくいってたら、もっといい方法はないか、
うまくいってなかったら、どうすれば変えられるか、
改善(Act)していくわけです。

最後に

PDCAの本質は、「回す」ものです。

そう、繰り返すものです。

やらなくてはいけないことなら、PDまでは絶対にやります。
ですがそのままではPDPDPDPD・・・。

CAができて、ようやくPDCAは回ります。

そして、CAの入り口である「検証(Check)」は非常に重要な位置にあります。

つまり、PDCAを回すためには、検証(Check)が簡単にできるような計画を立て、実行すること。

そこが重要です。

ABOUTこの記事をかいた人

hito

ITコーディネータ、中小企業情報セキュリティ指導者、BtoBデジタルマーケター。 企業支援を得意とする酒好き。 どんなにアイディアが行き詰っても、酒を飲むと妙案を閃く、という酔拳使い。 Instagram:@hitotabi Twitter:@hitotabi_2012